飲食店求人広告には
「スタッフの店内集合写真」が効果的
~人手不足の今、飲食店オーナーが求人で考えるべきこと~
株式会社ユニワーク(本社:京都府福知山市、代表取締役:細見健介)は、飲食店求人広告とユニフォームの役割の関係ついて調査するため、一般募集した男女合計388名にアンケートを実施しました。
飲食店でアルバイトをする際なにを重視するか、について9つの項目を用意し、それぞれ5段階の評価をつけてもらった。
あなたが飲食店で「アルバイト」するとします。以下の項目について、どの程度重視しますか。それぞれの項目ごとに5段階でお聞かせください。(回答人数384人)
各項目の平均重要度を算出した。(小数点第2位を四捨五入)
全9項目を、カテゴリごとに3つのグループ[変更不可能グループ][変更可能グループ][主観的・情緒的グループ]にわけ、各グループの重要度から、以下のことがわかった。
応募するかどうかを決めるのに、もっとも重要視するのは給与や勤務地ですが、これらの条件を求人のために変更するのは簡単ではありません。
これ以外に求職者が重要視している[主観的・情緒的グループ]に含まれる要素は、言葉で表現しづらい特徴があるといえます。
伝わりづらい「主観的・情緒的要素」をいかにして広告上で伝えるかが、応募数に影響するといえそうです。
(質問1)から、求人広告で求人募集に効果的な情報はわかった。
次に、それらの「主観的・情緒的要素」は、求人広告上のどんな部分を見て評価しているのかについて調査した。
求人広告上で、3つの要素「お店の個性や雰囲気」「経営者や店長の価値観や人柄」「スタッフ同士の仲の良さ」について知りたい場合、どこを見て判断しますか。最も適切だと思うものをお聞かせください。(回答人数387人)
下図は求人広告のイメージです。
求人広告上で“3つの要素”を知りたいときに、どこを見るか。
求人広告での応募を増やす3つの要素を伝えるには、「写真」が効果的であるとわかりました。
「経営者や店長の価値観や人柄」は「その他の文章」で判断する、という回答が多くありましたが、求人広告は文字数が限られているため、大きな差別化は難しいと考えられます。自社ウェブサイトの求人ページなどで、経営者の価値観を明確に伝えることが効果的であるといえます。
次に、「写真」の中でも、「どのような種類の写真」があると3つの要素が伝わりやすいかという質問をした。
求人広告上で3つの要素「お店の個性や雰囲気」「経営者や店長の価値観や人柄」「お店のスタッフ同士の仲の良さ」について知りたいとき、「どんな写真」が見たいと思いますか。(回答人数382人)
求人広告上で“3つの要素”を知りたいときに、どんな写真を見るか。
以上から、求人広告に効果的な3つの要素を伝えるには、「人物の写真」が効果的です。
ただし、「スタッフ同士の仲の良さ」を表現するには、ひとりでは伝わらないので、「スタッフ数人での写真(=集合写真)」がよいといえそうです。
また、「内観」は「お店の個性や雰囲気」を伝えるのに適しているので、「内観を背景にした集合写真」を載せるとさらに3つの要素が伝わりやすくなると考えられます。
(質問2)、(質問3)から、求人広告上では「スタッフの集合写真」が効果的であることがわかっている。
そこで、スタッフの服装(ユニフォーム)の違いが、3つの要素の表現にそれぞれどのように影響するか調査した。
3つの写真を提示し、比較してもらい、続く質問に答えてもらった。
比較してもらった3つの写真は以下である。
これら3つの集合写真から、「お店の個性や雰囲気」、「スタッフ同士の仲の良さ」を伝えるにあたって好ましいと感じる服装(ユニフォーム)を、選んだ理由とともにお聞かせください。(回答人数387人)
求人広告上で「お店の個性や雰囲気」「スタッフ同士の仲の良さ」を伝えるのに好ましいと感じる服装(ユニフォーム)
回答の多かったAとCを選んだ人に、それぞれ選んだ理由を質問したところ、以下のような回答が得られた。
選んだ理由をお聞かせください。(全自由回答数230から抜粋)
「私服や髪型から、お店で許される服装の範囲が伺える」
「私服を認めているところから、自由な文化を感じる」
「従業員の個性を大事にするお店の文化が感じられる」
「一体感、チーム感が伝わる」
「オリジナルカスタマイズから、そのお店の個性が伝わる」
「ユニフォームに個性があると、その個性に共感する人が集まり、仲が良くなる気がする」
「エプロンの統一だとアルバイト、ユニフォームの統一だと正社員と感じる」
「業種によって、私服ににおいや汚れが付着する可能性がある場合は、私服をユニフォームに使うことは避けたい」
「市販のユニフォームそのままだと安く見えてしまうので、ロゴを入れるくらいのカスタマイズは欲しい」
などがあった。
(質問4)で、Bを選択した人が少なかったことから、個性や雰囲気は既製のユニフォームそのままでは表現できないことがわかりました。
一方で、Aからは、スタッフ個人の個性が感じられる自由な職場、Cからは、お店全体の個性やコンセプトを感じられる一体感ある職場ということが伝わるといえます。
求人広告上において、スタッフの服装(ユニフォーム)がわかる写真から、そのお店の文化・個性や人間関係まで間接的に表現できます。
したがって、求人広告上の写真には、お店の個性取り入れた服装(ユニフォーム)を着用したスタッフの集合写真を使うと、求職者が選びやすくなるので、応募が増えるといえそうです。
飲食店の経営者さんにとって、求人効果のために「給与」や「勤務地・勤務時間」を改善することには限界があります。
それ以外の条件の中で求職者が重要視しているのは、「お店の個性や雰囲気」「経営者や店長の価値観や人柄」「スタッフ同士の仲の良さ」など、言葉で表現しづらい「主観的・情緒的な要素」でした。
それらをいかにして広告上で表現できるかが、応募数に影響するといえました。
言葉で表現しづらい要素を伝えるのに、最も適しているのは「写真」によるビジュアル表現です。
内装がわかる店内で撮影したスタッフの集合写真は、「お店の個性や雰囲気」、「スタッフ同士の仲の良さ」がわかりやすいといえました。
そのとき、スタッフの服装は必ず目につくので、「主観的・情緒的な要素」の表現に大きく寄与します。
一定以上の高級感あるお店であれば、信頼を伝えるにもトータルでユニフォームを着用したほうがよさそうです。
既製のユニフォームにロゴマークやお店のテーマカラーをカスタマイズすれば、さらにお店のコンセプトが明確になります。
一方でカジュアルなお店であれば、私服を取り入れ、共通のエプロンを着用して部分的に統一させるなど、個人の個性や裁量を活かしてもよいでしょう。
既製のユニフォームをそのまま着用するのではなく、私服を取り入れたり、カスタマイズしたりすることで、「お店の個性や雰囲気」が伝わりやすくなります。
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