いま、日本中の飲食店が人手不足で困っています。
人手が足りないせいで、閉店したり、営業時間を短縮するお店も増えています。
一方で、仕事を探している人はまだまだ多く、問題は、雇い手と働き手間のミスマッチであるといわれています。
飲食店のオーナーさんからすると、「そうは言っても、給料を高くしないと働いてくれないのでは?」と思いますよね。
しかし、当社ユニワークで行った独自調査から、給料を高くする以外にも求人応募者を集める有効な方法があることがわかりました。
飲食店の求人広告に関するアンケート調査(388名)で、「どんな応募項目を重視するか?」を聞いたところ、もっとも重視されているのは「給与」「勤務地・勤務時間」でした。ですがお店側としては簡単には変更・改善できない項目です。
では変更・改善ができる範囲で重視されている募集項目は何かというと、「お店の個性や雰囲気」「経営者・店長の価値観や人柄」「スタッフ同士の仲の良さ」という「主観的・情緒的な要素」でした。
しかも「変更不可能な要素」と僅差であることが下掲グラフからも分かります。
これらの「主観的・情緒的な要素」は、お店側の工夫で改善ができるといえます。また「主観的・情緒的な要素」を改善していくことは大きなコストもかかりませんし、個性や価値観が明確になることは売上にも貢献します。
次に、求人広告紙面のどこで「主観的・情緒的な要素」を判断しているのかを聞いたところ、「お店の雰囲気」「スタッフ同士の仲の良さ」を判断するためには写真が重要であることが分かりました。
【求人広告紙面イメージ】
【質問】「主観的・情緒的な要素」を知りたい場合、広告紙面のどこを見るか?
そしてどのような写真が重要であるかを聞いたところ、その結果は「スタッフの集合写真」でした。
さらにスタッフのユニフォームの違いがどう影響するかを調査したところ下図の結果となりました。
「B.仕事の役割別で統一した既製のユニフォーム」を選択した人が少なかったことから、個性や雰囲気は既製のユニフォームそのままでは表現できないことがわかりました。
一方で、「A.私服に共通のエプロンを着用」からは、スタッフ個人の個性が感じられる自由な職場、「C.既製のユニフォームにカスタマイズを加えたユニフォーム」からは、お店全体の個性やコンセプトを感じられる一体感ある職場ということが伝わるといえます。
求人広告上において、スタッフのユニフォームがわかる写真から、そのお店の文化・個性や人間関係まで間接的に表現できます。
したがって、求人広告上の写真には、お店の個性取り入れたユニフォームを着用したスタッフの集合写真を使うと、求職者が選びやすくなるので、応募が増えるといえそうです。
以上のアンケート調査から、「給料を高くする以外にも求人応募者を集める有効な方法」とは下記3つを取り入れることといえます。
このとき、お店のコンセプトが反映されたユニフォームを着ることで、「主観的・情緒的な要素」はさらに表現できます。
コンセプトが反映されたユニフォームとは、そのお店らしさが伝わる、カスタマイズされたユニフォームのことです。
刺繍やプリントはもちろん、その他の加工によって、お店のテーマカラーやロゴマークを、ユニフォームに取り入れることができます。
ちょっとした工夫ではありますが、一般的な既製品のユニフォームとカスタマイズされたユニフォームを比較すると、印象ががらっと変わります。
文章では伝わりづらい、「個性的なお店」「スタッフの一体感があるお店」といった要素が伝わりやすくなります。
具体的には、どのようにユニフォームを選び、カスタマイズすればよいでしょうか。
カフェや喫茶店などのカジュアルな雰囲気のお店で、一番簡単でおすすめなのは、エプロンのカスタマイズです。
エプロンはどのような業種でも違和感なく使え、価格も安く、形や色などのバリエーションも豊富です。
全身を既製のユニフォームにしなくても、スタッフの私服の上から共通のエプロンを着用するだけでも、一体感が演出できます。アルバイトが多いお店には最適です。
ただ、単なる既製品のエプロンをそのまま着用しても、一体感やお店の個性を伝えるには不十分です。
エプロンにロゴマークのプリントをしたり、エプロンの紐をお店のイメージカラーに付け替えをしたりなどして、オリジナルカスタマイズをするとよいでしょう。当サイトの事例も参考になさってください。
飲食店としての信頼感を大事にしているお店や、高級なお店であれば、私服は避け、全身をユニフォームで統一することをおすすめします。
そのときは、スタッフの役割や作業内容別に、ユニフォームのベースアイテムを変えるのが良いでしょう。たとえば、
これらはベースになるアイテムを変え、カスタマイズで、それぞれのベースアイテムに同じカラーとロゴを加えていくのがおすすめです。
お客様から見ても、きちんとした飲食店であることが伝わりますし、だれに何を尋ねるべきか、わかりやすくなります。
役割別にベースのユニフォームが違っても、カスタマイズをすれば、ひとつのお店としてのチーム感を演出できます。
最後に、求人を目的とした場合のユニフォームの費用対効果を考えてみましょう。
一般的に、地域情報誌などに飲食店の求人広告を掲載する場合、1ブロック2週間で数万円程度です。
通常は、周辺3ブロック程度、掲載も1か月程度と複数契約をする場合が多いので、1回で10万円から30万円くらいのコストがかかります。
しかし、それでも応募がほとんどなかったり、応募がきても求める人材像とは全く違ったり、ということも多いです。
それに対して、カスタマイズによってお店の個性が感じられるユニフォーム写真を掲載した場合はどうでしょう。
ユニフォームをカスタマイズして購入する場合、モノにもよりますが、1着数千円から、高くても2万円程度です。
もしも、10人のスタッフがいるお店でユニフォームをそろえた場合、1着1万円なら、10万円のコストがかかります。
これは、広告1回分のコストにすぎません。
これによって、求人応募数が圧倒的に増えるとしたら、お得な買い物ではありませんか。
さらに、もしも効果がなかったとしても、ユニフォームは使い捨てではありません。仕事をする上で必要なものというだけでなく、ユニフォームによってスタッフのモチベーションの向上や、お客様から見た印象アップも期待できます。
そう考えると、現代の飲食店にとっては求人のためには個性的なユニフォームは必須のものであるといえるでしょう。
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