お店を始めるにあたって、参考にしているお店や、インテリアやファッションなど、何か具体的なイメージがありますよね。これを言葉にしてみましょう。例えば、高級、カジュアル、素朴、ナチュラル、かっこいい、かわいい、先進的、近代的、野性的、都会的、手作り、人工的…。どんなものでも良いので、言葉にしてみます。言葉は一つでなくても構いません。イメージに合う言葉をいくつかリストアップしてみましょう。
リストアップできたら、Googleの画像検索を使って、そのキーワードを検索してみましょう。検索キーワードは一つでなくても構いません。例えば『ナチュラル インテリア』など、複合キーワードで検索してみるのも良いと思います。検索結果には、人物やファッション、建物など、いろいろな画像が出てくると思います。その中で、自分のイメージに近いものをどんどん保存しましょう。それを印刷して、画用紙やコルクボードに張り出してみます。たくさん張り出した中で、よりイメージに近いもの、そうでないものをより分け、よりイメージに近いものを集めてゆきます。10~20枚の画像が揃ったら、ここからコンセプトカラーを考えます。例えば、『高級』と検索すると、黒、白、グレーの画像がたくさん表示されます。『クール』と検索すると、青色の画像がたくさん表示されます。『近代的』と検索すると、直線と規則的な曲線で構築された建物の写真がたくさん出てきます。このように、キーワードには色や形のイメージがあります。これがロゴマークを考える上でのヒントになります。
特に重要なのが配色です。通常はテーマとする1色か2色を決めて、ロゴマークも内装もユニフォームも同じ色を使います。これだけで大分統一感が出ます。コンセプトの7割は色で表現されると思ってください。
色ごとの印象をおおざっぱにまとめてみます。
白 | 清潔感、柔らかい、軽い、新しい |
---|---|
黒 | 重厚感、高級感、堅い、圧力 |
グレー | 気品、柔和、落ち着き |
赤 | 情熱、エネルギー、愛情、食欲 |
青 | 冷静、落ち着き、寂しさ |
オレンジ | にぎわい、ぬくもり、元気、明るい、親しみ |
黄色 | 可愛い、幼い、ひょうきん、危険、幸福 |
緑 | 自然、おだやか、やすらぎ、安全、平穏 |
マルチカラー | にぎやか、元気、ビタミン |
色ごとの印象については、書籍などもたくさん出ていますので、深く学びたい方はそちらを参考にしてみてください。
テーマカラーを決めるとは言いましたが、ユニフォームをその色ですべてを塗りつぶすというわけではありません。テーマカラーを赤にしたとしても、テーブルクロスやコック服は白がベースになることが多いので、部分的に赤を取り入れることが一般的です。
通常、色を決めるときは、ベースカラー、サブカラー、という2色を決めます。アクセントカラーとして、もう1色を取り入れることもあります。
飲食店の場合、どうしてもリネン類で白を使うことが多いので、ベースカラーは白、そこにサブカラーというテーマカラーを使うのが一般的です。そこに追加のアクセントカラーとして少しだけもう1色使う場合もあります。色がたくさん混ざるとごちゃごちゃした印象になるので、普通はベースカラーの三分の一くらいをサブカラーに、サブカラーの三分の一くらいをアクセントカラーにします。たくさんの色を同じくらいのバランスで使うマルチカラーという配色もありますが、いろいろなアイテムに展開するのは難易度が高いので、注意して使いましょう。
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